世界遺産の【唐招提寺】に参拝してきました。No.2

■礼堂(らいどう)・東室(ひがしむろ)【重要文化財】
「礼堂・東室」は、鎌倉時代に建てられた入母屋造り、本瓦葺きの建物で、鼓楼の東に位置しています。

 

以前は僧房として使われていて、同様の建物が講堂を中心に西と北にもあり、三面僧房と呼ばれていました。現在は礼堂・東室のみが現存しています。
 

礼堂・東室は、南北に19間の細長い建物で、南側8間が礼堂で北側10間が東室となっており、その間の1間は馬道(めどう)と呼ばれる通路になっています。
 

礼堂は、隣の鼓楼に安置されている仏舎利を礼拝するための堂で、堂内には【重要文化財】の釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)と日供舎利塔(にくしゃりとう)が安置されています。
 

礼堂・東室2

 

東室

 

 

■経蔵(きょうぞう)【国宝】 
「経蔵」は、礼堂の東側に宝蔵と共に並んで建つ校倉(あぜくら)様式の建物で、南側の小さい方です。

 

経蔵は、唐招提寺が創建される以前にあった新田部親王邸の米倉を改造したものと言われ、唐招提寺で最も古い建物で日本最古の校倉とされています。
 

経蔵

 

 

■宝蔵(ほうぞう)【国宝】
「宝蔵」は経蔵と並んで建つ校倉様式の建物で、北側の一回り大きい方です。

 

宝蔵は校倉の典型とされ、唐招提寺創建にあわせて建立されたと言われています。
 

宝蔵

 

 

■戒壇(かいだん)
「戒壇」は僧となるための授戒が行われる場所で、金堂の西側に位置しています。

 

戒壇は創建時に築かれたとされていますが、中世に廃されました。その後、建物は再興されましたが火災により焼失し、3段の石壇のみが残されました。
 

昭和53年(1980)にインド・サンチーの古塔を模した宝塔が石壇の上に築かれ、現在の姿になったようです。
 

戒壇

 

 

■蓮池(はすいけ)
境内の西側にある蓮池には、きれいな蓮の花が咲いていました。

 

蓮の花2

 

 

■開山御廟(かいざんごびょう)〔鑑真和上御廟〕
「開山御廟」は鑑真和上の墓所で、境内北東の奥まった静かな場所にあります。

 

現在は、和上の故郷・揚州から贈られた瓊花(けいか)が御廟前に植えられ、初夏には可憐な花を咲かせるそうです。
 

鑑真和上御廟

 

 

■開山堂(かいざんどう)
「開山堂」は元禄時代に徳川家歴代の御霊殿として建立され、その後明治14年(1881)に鑑真和上坐像を安置するため現在の場所へ移築されました。

 

和上像が御影堂へ移された後、本願殿として覚盛上人・聖武天皇・徳川家康が安置されていました。
 

鑑真和上の没後1250年となる平成25年(2013)に、御堂の老朽化に伴い改修工事が行われ、再び開山堂として落慶しました。
 

鑑真和上坐像のお姿を写した「御身代わり像」も造られました。
 

開山堂

 

 

■御影堂(みえいどう)【重要文化財】
「御影堂」は、もと興福寺の別当坊だった一乗院宸殿の遺構で、明治以降は県庁や奈良地方裁判所の庁舎として使われたものを昭和38年(1964)に移築復元したものです。

 

建物は、土塀に囲まれた境内の北側に位置し、現在【国宝】の鑑真和上坐像が奉安されています。
 

また、東山魁夷画伯によって描かれた、鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められています。
 

毎年6月6日の開山忌舎利会の際、前後3日間だけ御影堂内が公開され、鑑真和上像を参拝することができます。

 

 

 

唐招提寺は薬師寺から歩いて10分程の距離にありますが、同じ歴史的な建築物でも壮大で華やかな薬師寺と趣が違い荘厳で落ち着いた雰囲気に感じました。伝統的な建築物から醸し出される独特の空気感も魅力の一つになっています。
(参照:唐招提寺ウェブサイト・パンフレット)
 

 

 

兵庫 リフォーム NEXST 片山でした。

 
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