床のリフォーム

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フローリングは一般的に15年を過ぎるとキズや汚れが目立ってきます。
また、腐食や老朽化は床鳴りやたわみなどの原因にもなります。床のリフォームとしては、既存の床の上に新たなフローリングを重ねて張る方法と既存の床材を剥がして新たにフローリングを張り直す方法がありますが、重ねて貼る材料は厚みが薄いので、床に不陸がある場合やマンション等に使う遮音性能のある(踏むとたわむ)材の上には不適切です。20年超える場合は、床の下地からの交換も視野に入れる事をおすすめします。


床材
床のリフォームでは床材の特徴を理解し部屋の用途やリフォーム内容に適したものを選ぶことが大切です。


主な床材の種類

フローリング
フローリングは、洋室などの床に用いられる木質系の板材のことで、「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2種類に大別されます。


複合フローリング
複合フローリングは、表面に天然の木の薄板を張った合板です。無垢と比べると質感は少し落ちますが、高グレードの物は、見た目がほとんど無垢と変わらない商品もあります。 反りや縮みなどが少なく、耐水性や耐摩耗性は無垢フローリングと比べると高くなります。種類が豊富で施工も比較的容易です。最近、シート貼りのものも普及してきており、ペットのいる家では傷に強いアンモニアに強いなどで人気があります。


無垢フローリング
無垢フローリングは、自然の木をそのまま一枚の板に加工したものです。そのため、木本来の質感や調湿効果などは得られます。ただ、自然素材であるため反りや曲がりなどが生じる可能性がありますので、それが「木の良さ」だと感じていただける方にはおすすめします。合板フローリングと比べて高価となります。



畳は、畳表、畳床、畳縁からなり高い断熱性と保湿性があるため高温多湿の日本の風土に適した床材です。また、畳特有の肌触りや香りは、靴を脱ぎ直接床に座る習慣のある日本人の生活にとても合っています。畳は、関西地方では「京間:955×1910mm」、関東地方では「江戸間:880×1760mm」と呼ばれ、地方によって寸法が異なります。 現在においては、大壁の家が主流になっているので、どちらかというと部屋の壁間に納まる場合が多くなっています。畳表は、昔からある「イ草」と変色・カビ・ダニの発生を抑えられるといわれる「化学素材」のものがあります。家が洋風化した現在は縁の無いものも良く選ばれるようになりました。化学素材で作られた「カラー表」はアート感覚で使っていたただくと良いでしょう。


クッションフロア
クッションフロアは、一般的に表面をプリントしたビニル系素材の床材のことです。また、耐水性が高くメンテナンスもしやすいので、トイレやキッチンなどの水廻りに適しています。さらに、適度な弾力性もあるので、物を落としてもキズが付きにくく足への衝撃も緩和されます。様々な色や柄があり、比較的施工も簡単にできます。


床暖房
床暖房には、温水式と電気式があり、床からの輻射熱で室内全体を暖めます。 床面温度は低温やけどを防ぐため、一般的に29度以下が望ましいです。 リフォームで床暖房をあらたに設置する事は可能ですが、敷居の有無、現在の床の下地や仕上げの状況などにより費用は変わります。
また、一般的なフローリングは、熱に弱く、反りや割れが発生しやすいので、「床暖房用」を使用する事が必要です。
古いお住まいでは床下に断熱材が入っていないことがあるので、暖房効果を上げるためにも、断熱材や防湿層を適切に設置することが大切です。


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