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2016/09/09 | 無垢の杉の魅力
◆無垢のフローリングー年輪と木目
西粟倉 森の学校の研修報告2回目です。この写真は杉の年輪。樹齢80年ぐらいでしょうか?年輪をよく見ると、交互に厚さの薄く、色の濃い層と、厚く、色の薄い層が、きれいに順番に重なっているのがわかります。このうち、濃い方を冬目といい、薄い方を夏目という話だとか、なんだか懐かしと思いながら聞いていました。
上の写真は無垢の杉のフローリングです。フローリングにするとこんな感じの模様に見えます。
この年輪についているななめのキズ。これは枝のあった場所。年輪を数えていくと何時枝打ちされたかが分かるのだとか。枝打ちするとそれ以降に成長した部分に節ができません。こうして枝打ちや、間伐して手間暇をかけて育った木は高級木材として値打ちがでるのです。
この森の木も上の1/3の枝を残して、枝がなく、間伐されて土壌が超えて地被も豊に緑が茂っています。こうすることで杉もどんどん肥え太い立派な樹に成長していきます。
いつも、完成された製品としてのフローリングを目にしていました。確かに無垢の床材の魅力は製品になってからもわかりますが、こうしてその木が育った環境や背景、時間に触れることで、そのものに対する愛着が湧きそうです。